コード進行分析

【チェリー】のコード進行をわかりやすく解説!【スピッツ】

【チェリー】のコード進行と歌詞

コード表の見方

コード

コードネームを実音で表しています。クリックするとそのコードの音が鳴ります。

度数

  • メジャーのトニックを❶
  • マイナーのトニックを❻m

とした場合の度数を表しています。ノンダイアトニックコードは赤文字で表記しています。

コードの度数表記(ディグリーネーム)について


「Key=Cメジャー(Aマイナー)」のダイアトニックコード

3和音

C Dm Em F G Am Bm-5
❷m ❸m ❻m ❼m-5

4和音

C△7 Dm7 Em7 F△7 G7 Am7 Bm7-5
❶△7 ❷m7 ❸m7 ❹△7 ❺7 ❻m7 ❼m7-5


イントロ

コード CG AmF CG AmF
度数 ❶ ❺ ❻m ❹ ❶ ❺ ❻m ❹
歌詞

×2

Aメロ

コード C G Am Em
度数 ❻m ❸m
歌詞 君を忘れな い 曲が りくねった道を行 く 産ま
コード F C F G
度数
歌詞 れたての太陽 と 夢 を渡る黄色い砂
コード C G Am Em
度数 ❻m ❸m
歌詞 二度と戻れな い くす ぐりあって転げた 日 きっと
コード FG CAm FG CG/B
度数 ❹   ❺ ❶   ❻m ❹   ❺ ❶ ❺/❼
歌詞 想像した以上に 騒がしい未来が 僕を待って る 「愛して

サビ

コード AmEm/G FC AmEm FC
度数 ❻m ❸m/❺ ❹ ❶ ❻m ❸m ❹ ❶
歌詞 る」の響 きだけで 強 くなれる 気がしたよ ささ
コード AmEm/G FC AmEm F[GonF]C
度数 ❻m ❸m/❺ ❹ ❶ ❻m ❸m ❹ ❺/❹ ❶
歌詞 やかな喜 びを つぶ れるほど 抱きしめて

Aメロ1番のAメロ繰り返し

サビ1番のサビ繰り返し

大サビ

コード B♭ B♭ AmG
度数 ❼♭ ❼♭ ❻m❺
歌詞
コード F F Am Am
度数 ❻m ❻m
歌詞 どんなに歩いても たどりつけない 心の雪でぬ れた頬
コード F F Am Am
度数 ❻m ❻m
歌詞 悪魔のふりして 切り裂いた歌を 春の風に舞う 花びら
コード G F F
度数
歌詞 に変え

間奏イントロ繰り返し

Aメロ1番のAメロ繰り返し

サビ1番のサビ繰り返し

君を忘れない 曲がりくねった道を行く
産まれたての太陽と 夢を渡る黄色い砂
二度と戻れない くすぐり合って転げた日
きっと 想像した以上に 騒がしい未来が僕を待ってる

「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びを つぶれるほど抱きしめて

こぼれそうな思い 汚れた手で書き上げた
あの手紙はすぐにでも捨てて欲しいと言ったのに
少しだけ眠い 冷たい水でこじあけて
今 せかされるように 飛ばされるように 通り過ぎてく

「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ
いつかまた この場所で 君とめぐり会いたい

どんなに歩いても たどりつけない 心の雪でぬれた頬
悪魔のふりして 切り裂いた歌を 春の風に舞う花びらに変えて

君を忘れない 曲がりくねった道を行く
きっと 想像した以上に 騒がしい未来が僕を待ってる

「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びを つぶれるほど抱きしめて
ズルしても真面目にも生きてゆける気がしたよ
いつかまた この場所で 君とめぐり会いたい

【チェリー】のコード進行を分析

いやー、それにしても非常にシンプルで潔いコード進行ですね。

ベースラインを滑らかにつなぐために分数コードがたまに現れるだけで、ほぼすべてがダイアトニックコードだけで構成されています。

ノンダイアトニックやテンションはおろか、7thすら一瞬しか登場しません。ドミナントすらトライアド。

ふつうだったら、ちょっとぐらいカッコつけてオシャレなコードとか使いたくなるもんだと思うんですが、本当に飾らないんですね。素朴。感動すら覚えます。

ノンダイアトニックやらテンションやらを盛りだくさん入れ込み、こねくり回したコード進行の曲をつくるアーティストもいますが(筆頭で思いつくのはaiko)、個人的にはスピッツのようなシンプルなコード進行の曲のほうが好きです。

チェリーに限らずスピッツの楽曲は本当にコード進行がシンプルですが、にも関わらず味わい深い名曲を生み出し続けられるというのは驚嘆に値します。

生粋のメロディーメーカーだと思います。

イントロ

明るく軽快なイントロ

チェリーのイントロは、

C→❺G→❻mAm→❹F

というシンプルなコード進行を4回繰り返します。

コード CG AmF CG AmF
度数 ❶ ❺ ❻m ❹ ❶ ❺ ❻m ❹
歌詞

 

「トニック→ドミナント→マイナーのトニック→サブドミナント」という、主要な和音だけを用いた非常にシンプルなコード進行です。

チェリーはサビがマイナーのコード進行になっているにもかかわらず、全体の印象としては「明るい曲」ですよね?

それは、イントロがこのようにメジャーのコード進行になっているからではないかと思います。

明るく軽快でシンプルな循環コードで曲が始まるので、なんとなく明るい曲のような印象を抱かせられるのでしょう。

そしてこの明るい雰囲気はAメロにも引き継がれます。

Aメロ

↑Aメロから再生されます

Aメロを分解してみよう

チェリーの構成には、いわゆる「Bメロ」に該当する部分がありません。J-POP定番の「Aメロ→Bメロ→サビ」ではなく、「Aメロ→サビ」になっています。

その代わり、少し展開が工夫されています。Aメロの構成をこのように分解することができます。

  • A1(君を忘れない〜4小節)
  • A2(産まれたての太陽と〜4小節)
  • A1(二度と戻れない〜4小節)
  • A3(想像した以上に〜4小節)

A1のあとにA2に進行し、もう一度A1を演奏。次はA3に進行します。

A1から見ていきましょう。

A1(君を忘れない〜4小節)

コード C G Am Em
度数 ❻m ❸m
歌詞 君を忘れな い 曲が りくねった道を行 く 産ま

イントロは1小節に2つずつコードが進行していましたが、Aメロでは1小節ごとに1つずつの進行になります。

特になんの変哲もない、シンプルな進行です。

そしてA2に進行します。

A2(産まれたての太陽と〜4小節)

コード F C F G
度数
歌詞 れたての太陽 と 夢 を渡る黄色い砂

これは「ロビンソン」のBメロでも使われているコード進行です。

サブドミナントである❹Fに展開し、一旦トニックである❶Cに解決。また❹Fに進行し、次はドミナントである❺Gに進行し、A1に戻ります。

A1(二度と戻れない〜4小節)

コード C G Am Em
度数 ❻m ❸m
歌詞 二度と戻れな い くす ぐりあって転げた 日 きっと

このように2度目のA1を進行したあと、A3に入ります。

A3(想像した以上に〜4小節)

コード FG CAm FG CG/B
度数 ❹   ❺ ❶   ❻m ❹   ❺ ❶ ❺/❼
歌詞 想像した以上に 騒がしい未来が 僕を待って る 「愛して

このA3のコード進行は「楓」のイントロやBメロでも使われています。

A3に入ると、コード進行のスピードが変わります。それまでAメロでは1小節単位でコードが進行していましたが、ここで2拍ずつ進行するようになります。

まったりと進んできた物語が急展開する感じですね。そのままサビへとなだれ込みます。

しかしA3のコード自体は相変わらずシンプルです。

F→❺G→❶C

という主要三和音による進行をしたあとに❻mAmを挟み、再び

F→❺G→❶C

です。そして最後の小節の4拍目でドミナントに進行するわけですが、コレはただのドミナントではありません。

ベース音が❼B音になっていて❺/❼G/Bです。分数コードです。

ベースをなめらかに繋ぐための分数コード

「ゲ、分数コード・・・ややこしそう」と思うかもしれませんが、なぜ分数コードになっているのかという「意図」を読み解けば、なにも問題ありません。

この場合の分数コード❺/❼G/Bの意図は、「コードを滑らかにつなぐ」です。

Aメロ最後の小節と、サビの最初の小節のコードに注目してください。

Aメロ最後の小節 サビの最初の小節
コード CG/B Am
度数 ❶ ❺/❼ ❻m
歌詞 る 「愛して る 」

分数コード❺/❼G/Bは❶Cと❻mAmに挟まれていることがわかります。

この❶Cと❻mAmをなめらかにつなぐために❺/❼G/Bを置いているんですね。

分数コードのおかげでなにがなめらかになるのかと言うと、「ベース音の流れ」です。この3つのコード進行のベース音に注目すると、

❶C音→❼B音→❻A音

というふうに1度ずつ下降する動きになっていることがおわかりだと思います。これが狙いなんですね。

別に分数コードじゃなくてもつながります。

C→❺G→❻mAm

順番に鳴らしてみてください。問題ないですよね。

でも、❺Gを❺/❼G/Bにしたほうがよりなめらかさが出ます。

C→❺/❼G/B→❻mAm

なめらかさを出すと言うよりは、「ベースラインに直線的な動きをつけたい」というフレーズ的な意図で使用するほうが多いかもしれません。

分数コードはバンドでやる場合、分母の❼B音はベースが鳴らすのでギターやキーボードなどは❺Gを鳴らせば問題ありません。

ベース不在で弾き語りなどで演奏する場合でも、無理して❺/❼G/Bにする必要もないでしょう。特にココはたったの1拍分なので、一瞬の出来事です。

サビ

2小節単位の循環コード

サビのコード進行の基本形は

❻mAm→❸mEm/G→❹F→❶C

です。これを1セットとして4回繰り返します。

コード AmEm/G FC AmEm FC
度数 ❻m ❸m/❺ ❹ ❶ ❻m ❸m ❹ ❶
歌詞 る」の響 きだけで 強 くなれる 気がしたよ ささ
コード AmEm/G FC AmEm F[GonF]C
度数 ❻m ❸m/❺ ❹ ❶ ❻m ❸m ❹ ❺/❹ ❶
歌詞 やかな喜 びを つぶ れるほど 抱きしめて

 

ところが、シンプルな繰り返しにならないように工夫がされています。1セット目と3セット目は、2つ目のコードが分数コードになっています。

  • 1セット目:❻mAm❸m/❺Em/G→❹F→❶C
  • 2セット目:❻mAm❸mEm   →❹F→❶C
  • 3セット目:❻mAm❸m/❺Em/G→❹F→❶C
  • 4セット目:❻mAm❸mEm   →❹F→❺/❹G→❶C

よく聴いてみると、1・3セット目と、2・4セット目とではベースラインの動きが異なっていることがわかります。

分数コードの意図

この分数コードも、意図は先ほどのAメロ分数コードとまったく同じで「ベース音をなめらかに繋ぐ」というものです。

❻mAmと❹Fの間に❸m/❺Em/Gを置くことにより、ベース音が

❻A音→❺G音→❹F音

というように1度ずつ下降するラインになります。難しくないですよね。

「ベース音をなめらかに繋ぐ」というよりは、ただ単に「曲に変化を与える」という意図かもしれません。

上モノのコード進行が同じだったとしても、ベースラインを変えれば雰囲気も変わります。

サビの循環コードの中でベースラインの動きに変化をつけることで、単純なコードの繰り返しから脱却しています。

それを目的としてベースラインを変化させているのかどうかはともかくとして、聴いた印象としてはそう感じられます。

「曲に変化を与える」という目的でベースラインをいじくった結果、「コードの表記としては1セット目と3セット目は分数コードとするが適切」というだけの話かもしれません。

実際、チェリーのサビのベースはずっと1つのルート音を鳴らしているわけではなく、かなり激しく動いています。

分数コードかそうじゃないかはベース音のどの音を拾うかにもよりますし、その解釈の仕方はそれぞれだと思います。

間奏

 

大サビ

 

アウトロ

 

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