コード進行分析

ディグリーネームの読み方や意味を理解するためのポイント

「ディグリーネームを見ても、意味がわからない!」

というアナタへ。

ディグリーネームは「Keyの中におけるコードの位置関係を相対的に把握」できる便利なツールですが、読み方や意味を理解していないとまったく使いモノになりません。

ここでは、ディグリーネームの読み方や意味をどのように理解すればいいかについて書こうと思います。

ディグリーネームを読み解くコツは「分けて考える」

ディグリーネームにはいろいろな記号が書かれていますね。

  • 「m」という文字がついてたり、
  • 後ろに「7」がついてたり、
  • さらにその後ろに「-5」がついてたり・・・

これらの記号はコードの特徴を表しているワケですが、ディグリーネームを理解する上で大事なポイントは「分けて考える」というコトです。

ディグリーネームは、複数の異なる要素を表す記号で構成されているからです。

たとえば「m」「7」「-5」などの記号は、それぞれコードの別々の要素を表しています。これらを分けて考えないと、チンプンカンプンになってしまいます。

ここでは、ディグリーネームの記号が何を表しているのかを理解しやすいように、要素ごとに分解して説明していきます。

コードの機能で分類

C△7 Dm7 Em7 F△7 G7 Am7 Bm7-5
❶△7 ❷m7 ❸m7 ❹△7 ❺7 ❻m7 ❼m7-5
T SD T SD D T D

T:トニック
SD:サブドミナント
D:ドミナント

トニック

❶△7 ドミソシ
❸m7 ミソシ ❶△7の代理コード
❻m7 ドミソ ❶△7の代理コード

 

サブドミナント

❷m7 ファラド ❹△7の代理コード
❹△7 ファラドミ

 

ドミナント

❸m7 ソシレ ❺7の代理コード
❺7 ソシレファ
❼m7-5 シレファ ❺7の代理コード

 

「3度の音程」を表す「m」

ディグリーネームについている小文字の「m」ですが、これは「メジャーコードマイナーコードか」を表しています。

  • 「m」がついていない:メジャーコード
  • 「m」がついている:マイナーコード

「1度(ルート)と3度の音程」長3度の場合はメジャーコード、短3度の場合はマイナーコードになります。

4和音のダイアトニックコードではこのようになります。

C△7 Dm7 Em7 F△7 G7 Am7 Bm7-5
❶△7 ❷m7 ❸m7 ❹△7 ❺7 ❻m7 ❼m7-5
長3度 短3度 短3度 長3度 長3度 短3度 短3度

長3度(メジャーコード)

❶△7 ドミソシ 「ド・ミ」の音程が長3度
❹△7 ファラドミ 「ファ・ラ」の音程が長3度
❺7 ソシレファ 「ソ・シ」の音程が長3度

ダイアトニックコードにおいて、❶❹❺はメジャーコードになります。

これらのコードはそれぞれ、「1度(ルート)と3度の音程」が長3度になります。

マイナーコードには小文字の「m」がつきますが、それに対してメジャーコードであることを表す記号はありません。

「m」がついていなければメジャーコードであるということです。

もし、ダイアトニックコードでは「m」がつかないはずの❹に「m」がついて「❹m△7」となっていれば、そのコードは1度(ルート)と3度の音程が短3度「ファ・ラ♭・ド・ミ」であり、ノンダイアトニックコードということになります。

短3度(マイナーコード)

❷m7 レファラド 「レ・ファ」の音程が短3度
❸m7 ミソシレ 「ミ・ソ」の音程が短3度
❻m7 ラドミソ 「ラ・ド」の音程が短3度
❼m7-5 シレファラ 「シ・レ」の音程が短3度

ダイアトニックコードにおいて、❷❸❻❼はマイナーコードになります。

これらのコードはそれぞれ、「1度(ルート)と3度の音程」が短3度になります。小文字の「m」がマイナーコードであることを表しています。

もし「❷7」というように❷から「m」が外されていれば、1度(ルート)と3度の音程が長3度「レ・ファ#・ラ・ド」になり、ノンダイアトニックコードということになります。

「7度の音程」を表す「△7」「7」

ディグリーネームの「△7」や「7」は、「メジャー7thコード7thコードか」を表しています。

  • 「△7」がついている:メジャー7thコード
  • 「7」がついている:7thコード

「1度(ルート)と7度の音程」長7度の場合はメジャー7thコード、短7度の場合は7thコードになります。

4和音のダイアトニックコードではこのようになります。

C△7 Dm7 Em7 F△7 G7 Am7 Bm7-5
❶△7 ❷m7 ❸m7 ❹△7 ❺7 ❻m7 ❼m7-5
長7度 短7度 短7度 長7度 短7度 短7度 短7度

7度の音程を含んでいない3和音などの場合は、「△7」も「7」もつきません。

C Dm Em F G Am Bm-5
❷m ❸m ❻m ❼m-5

メジャー7th(長7度)を表す「△7」ですが、

  • 「M7」
  • 「maj7」

と表記する場合もあります。

「m」と「7」が並んでいても「m7」と読まないようにしましょう。短7度は「m7」ではなく「7」で表されます。

小文字の「m」はあくまでも「短3度」であることを表しているのであり、「7度」の長短を示しているモノではありません。

長7度(メジャー7thコード)

❶△7 ミソ 「ド・シ」の音程が長7度
❹△7 ァラド 「ファ・ミ」の音程が長7度

4和音のダイアトニックコードにおいてメジャー7thコードが形成されるのは、❶❹です。

「1度(ルート)と7度の音程」が長7度になっています。

長7度の音を加えることによって、豊かな響きを得ることができます。❶Cと❶△7C△7、❹Fと❹△7F△7を聴き比べてみてください。

メジャー7thコードのほうがちょっと複雑で味わいのある響きだと思いませんか?

もし❶△7ではなく❶7というコードが出てきたら短7度「ド・ミ・ソ・シ♭」であり、ノンダイアトニックコードとなります。

短7度(7thコード)

❷m7 ファラ 「レ・ド」の音程が短7度
❸m7 ソシ 「ミ・レ」の音程が短7度
❺7 シレファ 「ソ・ファ」の音程が短7度
❻m7 ドミ 「ラ・ソ」の音程が短7度
❼m7-5 レファ 「シ・ラ」の音程が短7度

4和音のダイアトニックコードにおいて7thコードがつくられるのは、❷❸❺❻❼です。

「1度(ルート)と7度の音程」が短7度になっています。

短7度の音を加えることによって、ブルージーな響きが得られます。ブルースのコード進行はこの7thコードだけで構成されています。

もし❷m7ではなく❷m△7となっていれば、長7度「レ・ファ・ラ・ド#」となり、ノンダイアトニックコードとなります。

「5度の音程」を表す「-5」

ディグリーネームに「-5」がついている場合は、「1度(ルート)と7度の音程」が減5度であることを表します。

「-5」がついていなければ、「1度(ルート)と5度」の音程が完全5度ということになります。

4和音のダイアトニックコードではこのようになります。

C△7 Dm7 Em7 F△7 G7 Am7 Bm7-5
❶△7 ❷m7 ❸m7 ❹△7 ❺7 ❻m7 ❼m7-5
完全5度 完全5度 完全5度 完全5度 完全5度 完全5度 減5度

減5度を表す記号の「-5」ですが、「♭5」と表記される場合もあります。

完全5度

❶△7 「ド・ソ」の音程が完全5度
❷m7 ファ 「レ・ラ」の音程が完全5度
❸m7 「ミ・シ」の音程が完全5度
❹△7 ファ 「ファ・ド」の音程が完全5度
❺7 ファ 「ソ・レ」の音程が完全5度
❻m7 「ラ・ミ」の音程が完全5度

ダイアトニックコードにおいては、❶❷❸❹❺❻は「1度(ルート)と5度」の音程が完全5度になっています。

減5度

❼m7-5 ファ 「シ・ファ」の音程が減5度

ダイアトニックコードにおいては、❼のみが「1度(ルート)と5度」の音程が減5度になっています。

❼m7-5の構成音は「シ・レ・ファ・ラ」ですが、「シ・ファ」の音程が減5度になります。

それにより、「シ・レ」の音程と「レ・ファ」の音程がそれぞれ短3度になり、「シ・レ・ファ」でディミニッシュトライアド(減三和音)を形成しています。

❼m7-5はそのディミニッシュトライアドの上に7th(短7度)の「ラ」が乗るので、ハーフディミニッシュコードになります。

もし「ラ」が半音下がって(減7度)「ラ♭」になれば「シ・レ・ファ・ラ♭」になり、ディミニッシュコードになります。ディミニッシュコードはすべての音程が短3度で構成されれています。

ディグリーネームの表記は❼dimになります。

 

■ドミナントモーションの関係で分類

・ダイアトニックでドミナントモーションが形成
5→1

・ノンダイアトニックでドミナントモーションが形成
3→6

2→5

6→2

1→4

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です