リリース | 2004/03/10 |
---|---|
収録アルバム | 夏雲ノイズ |
作詞 | スキマスイッチ |
作曲 | スキマスイッチ |
Contents
【奏】のコード進行と歌詞

コード
コードネームを実音で表しています。クリックするとそのコードの音が鳴ります。
度数
- メジャーのトニックを❶
- マイナーのトニックを❻m
とした場合の度数を表しています。ノンダイアトニックコードは赤文字で表記しています。
3和音
❶ | ❷m | ❸m | ❹ | ❺ | ❻m | ❼m-5 |
4和音
❶△7 | ❷m7 | ❸m7 | ❹△7 | ❺7 | ❻m7 | ❼m7-5 |
イントロ
コード | [♭EonD] | [F7sus4] | ||
度数 | ❹ | ❹/❸ | ❷m7 | ❺sus4 ❺ |
歌詞 |
コード | [♭EonD] | [F7sus4] | ||
度数 | ❹ | ❹/❸ | ❷m7 | ❺sus4 |
歌詞 |
コード | [♭EonD] | [F7sus4] | ||
度数 | ❹ | ❹/❸ | ❷m7 | ❺sus4 |
歌詞 |
コード | ||||
度数 | ❺ | |||
歌詞 |
Aメロ
コード | [F7sus4] | |||
度数 | ❶ ❹△7 | ❸m7 ❻m7 | ❹△7 ❸m7 | ❷m7 ❺sus4 ❺ |
歌詞 | 改札の前つ | なぐ手と手 いつ | ものざわめき、あ | たらしい風 あ |
コード | [D7sus4] | |||
度数 | ❶ ❹△7 | ❸m7 ❻m7 | ❹△7 ❸m7 | ❷m7 ❸sus4 ❸7 |
歌詞 | かるく見送るはず | だったのに うま | く笑えずに 君 | を見ていた 君 |
サビ
コード | [♭BonF] | |||
度数 | ❹△7 | ❸m7 ❻m7 | ❹△7 ❸7 | ❻m7 ❶/❺ |
歌詞 | が大人になってくそ | の季節が 悲 | しい歌で溢れな | いように 最 |
コード | [Fon♭E] | |||
度数 | ❹△7 ❺/❹ | ❸7 ❻m7 | ❹△7 ❸m7 | ❷m7 ❺ |
歌詞 | 後に何か君に つ | たえたくて 「さよ | なら」に代わる言葉を僕 | は探してた |
間奏1
コード | [♭Bsus4] | |||
度数 | ❶ | ❶sus4 ❶ | ||
歌詞 |
Aメロ
コード | [F7sus4] | |||
度数 | ❶ ❹△7 | ❸m7 ❻m7 | ❹△7 ❸m7 | ❷m7 ❺sus4 ❺ |
歌詞 | 君の手を引くそ | の役目が 僕 | の使命だなんて そ | う思ってた だけ |
コード | [D7sus4] | |||
度数 | ❶ ❹△7 | ❸m7 ❻m7 | ❹△7 ❸m7 | ❷m7 ❸sus4 ❸7 |
歌詞 | ど今わかったんだ ぼ | くらならもう 重 | ねた日々がほら、 みち | びいてくれる 君 |
サビ1
コード | [♭BonF] | |||
度数 | ❹△7 | ❸m7 ❻m7 | ❹△7 ❸7 | ❻m7 ❶/❺ |
歌詞 | が大人になってくそ | の時間が 降り | 積もる間に僕も | 変わってく たと |
コード | [Fon♭E] | |||
度数 | ❹△7 ❺/❹ | ❸7 ❻m7 | ❹△7 ❸m7 | ❷m7 ❺ |
歌詞 | えばそこにこんな う | たがあれば ふたり | はいつもどんなと | きもつながっていける |
間奏1
コード | [♭Bsus4] | |||
度数 | ❶ | ❶sus4 ❶ | ||
歌詞 |
間奏2
コード | ||||
度数 | ❹△7 ❸7 | ❻m7 ❺ | ❹ ❸7 | ❻m7 ❺ |
歌詞 |
コード | [C7sus4] | [D7sus4] | ||
度数 | ❷m7 | ❻♭ ❸♭ | ❷7sus4 ❷7 | ❸7sus4 ❸7 |
歌詞 | 突然 |
大サビ
コード | [Fon♭E] | |||
度数 | ❹ | ❺/❹ | ❸m7 ❸7 | ❻m7 |
歌詞 | ふいに 鳴 | り響くベルの音 焦 | る僕 解ける手 | 離れてく君 夢 |
(ここから「Key=D♭メジャー(B♭マイナー)に転調」)
3和音
❶ | ❷m | ❸m | ❹ | ❺ | ❻m | ❼m-5 |
4和音
❶△7 | ❷m7 | ❸m7 | ❹△7 | ❺7 | ❻m7 | ❼m7-5 |
コード | ||||
度数 | ❹△7 ❺ | ❸m7 ❻m7 | ❷m7 ❸m7 | ❹△7 ❺7 |
歌詞 | 中で呼び止めて 抱き | 締めたんだ 君 | がどこに行ったって僕の | 声で守るよ |
コード | [F7sus4] | |||
度数 | ❸sus7 ❸7 | |||
歌詞 | 君 |
サビ2
コード | ||||
度数 | ❹△7 | ❸m7 ❻m7 | ❹△7 ❸7 | ❻m7 |
歌詞 | が僕の前に現 | れた日から 何 | もかもが違くみ | えたんだ 朝 |
コード | [♭Aon♭G] | |||
度数 | ❹△7 ❺/❹ | ❸7 ❻m7 | ❷m7 ❸m7 | ❹ ❺ |
歌詞 | も光も涙も、う | たう声も 君が | 輝きをくれたんだ | 抑えき |
コード | ||||
度数 | ❹△7 | ❸m7 ❻m7 | ❹△7 ❸7 | ❻m7 |
歌詞 | れない思いをこのこ | えに乗せて 遠 | く君の街へと | どけよう たと |
コード | [♭Aon♭G] | |||
度数 | ❹△7 ❺/❹ | ❸7 ❻m7 | ❹△7 ❸m7 | ❷m7 ❺ |
歌詞 | えばそれがこんな う | ただったら ぼくら | は何処にいたとしても | つながっていける |
アウトロ
コード | ||||
度数 | ❹ ❺ | ❸7 ❻m7 | ❹△7 ❸7 | ❻m7 |
歌詞 |
コード | [♭Aon♭G] | |||
度数 | ❹△7 ❺/❹ | ❸7 ❻m7 | ❷m7 ❸m7 | ❹ ❺ |
歌詞 |
改札の前つなぐ手と手
いつものざわめき、新しい風
明るく見送るはずだったのに
うまく笑えずに君を見ていた
君が大人になってくその季節が
悲しい歌で溢れないように
最後に何か君に伝えたくて
「さよなら」に代わる言葉を僕は探してた
君の手を引くその役目が僕の使命だなんて
そう思ってた
だけど今わかったんだ 僕らならもう
重ねた日々がほら、導いてくれる
君が大人になってくその時間が
降り積もる間に僕も変わってく
たとえばそこにこんな歌があれば
ふたりはいつもどんな時もつながっていける
突然ふいに鳴り響くベルの音
焦る僕 解ける手 離れてく君
夢中で呼び止めて 抱き締めたんだ
君がどこに行ったって僕の声で守るよ
君が僕の前に現れた日から
何もかもが違くみえたんだ
朝も光も涙も、歌う声も
君が輝きをくれたんだ
抑えきれない思いをこの声に乗せて
遠く君の街へ届けよう
たとえばそれがこんな歌だったら
ぼくらは何処にいたとしてもつながっていける
【奏】のコード進行を分析
Bメロがない
Aメロ→サビ
初めて聴いたときは、サビに入っても「コレはBメロで、次にサビが来るんだな」と思ってたら、サビがなかった・・・という感じだった
何度か聴いているうちに、サビらしく聴こえるようになってきた
イントロ
↑イントロから再生されます
Aメロ
↑Aメロから再生されます
サビ1
↑サビから再生されます
サビ1〜6小節目:少しずつ形を変えながら発展していくコード進行
奏のサビはパッと聴いた感じでは同じコード進行が繰り返されているような感じがしますが、こうやってコード進行を眺めてみると少しずつ変化していることがわかります。
まずはサビ1小節目〜6小節目までで見ていきましょう。
コード | [♭BonF] | |||
度数 | ❹△7 | ❸m7 ❻m7 | ❹△7 ❸7 | ❻m7 ❶/❺ |
歌詞 | が大人になってくそ | の時間が 降り | 積もる間に僕も | 変わってく たと |
コード | [Fon♭E] | |||
度数 | ❹△7 ❺/❹ | ❸7 ❻m7 | ||
歌詞 | えばそこにこんな う | たがあれば ふたり |
一番最初の
❹△7 →❸m7 →❻m7
というコード進行を基本形として、真ん中のコードを入れ替えながら繰り返していきます。
基本のコードの機能を保ちながら微妙に少しずつ色合いを変えていくことにより、単調な繰り返しになるのを防いでいるんだと思います。
このコード進行の変化を味わいながら聴いてみると面白いですし、作曲のアイデアにもなります。
↓ココが変化していく | |||
1つ目 | ❹△7 | ❸m7 | ❻m7 |
2つ目 | ❹△7 | ❸7 | ❻m7 |
3つ目 | ❹△7 | ❺/❹[Fon♭E] ❸7 | ❻m7 |
❹△7
と❻m7 をつなぐ「間のコード」がどのように変化していくのかに注目してみましょう。1つ目のコード進行(君が大人に〜)では❸m7
。2つ目のコード進行(降り積もる〜)では❸7
になってます。この❸7 は続く❻m7 に対するセカンダリードミナントの位置づけになります。1つ目のコード進行の❸m7
よりも緊張感が増し、より自然に❻m7 に進みたくなるような響きがすることがわかると思います。そして3つ目のコード進行(たとえばそこに〜)でもセカンダリードミナントの❸7
が使われているんですが、その前に❺/❹[Fon♭E]が置かれています。この❺/❹[Fon♭E]はその手前で鳴っている❹△7
を発展させた形と捉えることができて、❹△7 のベース音を残したまま上のコードだけが1度上がって❺を鳴らすというモノです。分数コードならではの浮遊感がありますね。王道パターンの「❹❺❸❻」の発展系として、❺の部分を❺/❹に差し替えたコード進行はよく見られますが、この奏の場合もそうですね。
スピッツのロビンソンのサビでも使われています。
2つ目のコード進行はコードチェンジのタイミングがずれている
奏のサビが「❹△7
で始まって❻m7 で終わる」という形のコード進行で構成されているということをもう一度確認しましょう。↓ココが変化していく | |||
1つ目 | ❹△7 | ❸m7 | ❻m7 |
2つ目 | ❹△7 | ❸7 | ❻m7 |
3つ目 | ❹△7 | ❺/❹[Fon♭E] ❸7 | ❻m7 |
3つとも❻m7
を着地点として進行していますが、じつは2つ目のコード進行(降り積もる〜)のみ、❻m7 に至るタイミングが早いんですね。↑サビから再生されます
奏のサビのコード進行を見ながら聴いてみてください。
コード | [♭BonF] | |||
度数 | ❹△7 | ❸m7 ❻m7 | ❹△7 ❸7 | ❻m7 ❶/❺ |
歌詞 | が大人になってくそ | の時間が 降り | 積もる間に僕も | 変わってく たと |
コード | [Fon♭E] | |||
度数 | ❹△7 ❺/❹ | ❸7 ❻m7 | ||
歌詞 | えばそこにこんな う | たがあれば ふたり |
どうでしょうか?2つ目のコード進行は❻m7
に入るタイミングも、その前の❸7 に入るタイミングも早まっていることがわかると思います。まず❹△7
が鳴って3拍目には❸7 に入っています(サビ3小節目)。分数コードを挟んでなめらかに下降していくベースライン
そして2つ目のコード進行は、着地点の❻m7
に早く到達する代わりに、❻m7 のあとに❶/❺[♭BonF]というコードがあります(サビ4小節目)。コレは次の❹△7
へのクッションのような役割のコードです。❶/❺[♭BonF]を間に挟むことによって、ベース音がG→F→♭Eというように1度ずつなめらかに下降していく流れをつくっています。
サビ7〜8小節目:間奏1小節目のB♭に向かって緩やかに進行
サビ7〜8小節目は、それまでとは様子が変わります。
コード | ||||
度数 | ❹△7 ❸m7 | ❷m7 ❺ | ||
歌詞 | ふたり | はいつもどんなと | きもつながっていける |
❹△7
から❸m7 に進行するところまでは同様ですが、❻m7 に行かずに❷m7 へ行き、ドミナントの❺ へ進んで間奏1小節目の❶ へ解決します。この進行の着地点は間奏の❶
であり、そこに向かって緩やかに進んでいきます。着地点がマイナーのトニック❻m7
だったサビ1〜6小節目までとは違って、やわらかく落ち着いた着地になっています。間奏1
↑間奏1から再生されます
間奏2
↑間奏2から再生されます
大サビ
↑大サビから再生されます
アウトロ
(Youtube)
http://gakufu.gakki.me/m/data/DT11475.html