コード進行分析

【空も飛べるはず】のコード進行をわかりやすく解説!【スピッツ】

リリース 1994/04/25
収録アルバム 空の飛び方
作詞 草野正宗
作曲 草野正宗

【空も飛べるはず】のコード進行と歌詞

コード表の見方

コード

コードネームを実音で表しています。クリックするとそのコードの音が鳴ります。

度数

  • メジャーのトニックを❶
  • マイナーのトニックを❻m

とした場合の度数を表しています。ノンダイアトニックコードは赤文字で表記しています。

コードの度数表記(ディグリーネーム)について


「Key=Cメジャー(Aマイナー)」のダイアトニックコード

3和音

C Dm Em F G Am Bm-5
❷m ❸m ❻m ❼m-5

4和音

C△7 Dm7 Em7 F△7 G7 Am7 Bm7-5
❶△7 ❷m7 ❸m7 ❹△7 ❺7 ❻m7 ❼m7-5


イントロ

コード C G Am C G Am
度数 ❶ ❺ ❻m ❶ ❺ ❻m
歌詞
コード C G Am F△7 F△7 G
度数 ❶ ❺ ❻m ❹△7 ❹△7 ❺
歌詞

Aメロ

コード C Dm G Am
度数 ❷m ❻m
歌詞 幼い微 熱を 下げられな いまま
コード F C D7 G7
度数 ❷7 ❺7
歌詞 神様の 影を恐
コード C Dm G Am
度数 ❷m ❻m
歌詞 隠したナ イフが 似合わない 僕を
コード F C D7 G7
度数 ❷7 ❺7
歌詞 おどけた 歌でなぐ さめ た 色

Bメロ

コード Am Am F△7 F△7
度数 ❻m ❻m ❹△7 ❹△7
歌詞 褪せながら び割れながら
コード Dm7 Em7 F△7 G7
度数 ❷m7 ❸m7 ❹△7 ❺7
歌詞 くすべを 求めて 君と

サビ

コード C G Am F G C
度数 ❶ ❺ ❻m ❹ ❺
歌詞 出会った奇 跡が この胸にあ ふれてる きっと
コード F G Em7 Am D7 G7
度数 ❹ ❺ ❸m7 ❻m ❷7 ❺7
歌詞 今は自 由に空 も飛べるはず 夢を
コード C G Am F G C
度数 ❶ ❺ ❻m ❹ ❺
歌詞 夢を濡らした 涙が 海原へ 流れたら ずっと
コード F G Em7 Am F G7
度数 ❹ ❺ ❸m7 ❻m ❺7
歌詞 そばで 笑 って いて ほしい

幼い微熱を下げられないまま 神様の影を恐れて
隠したナイフが似合わない僕を おどけた歌でなぐさめた
色褪せながら ひび割れながら 輝くすべを求めて

君と出会った奇跡が この胸にあふれてる
きっと今は自由に空も飛べるはず
夢を濡らした涙が 海原へ流れたら
ずっとそばで笑っていてほしい

切り札にしてた見えすいた嘘は 満月の夜にやぶいた
はかなく揺れる 髪のにおいで 深い眠りから覚めて

君と出会った奇跡が この胸にあふれてる
きっと今は自由に空も飛べるはず
ゴミできらめく世界が 僕たちを拒んでも
ずっとそばで笑っていてほしい

君と出会った奇跡が この胸にあふれてる
きっと今は自由に空も飛べるはず
夢を濡らした涙が 海原へ流れたら
ずっとそばで笑っていてほしい

【空も飛べるはず】のコード進行を分析

長瀬智也主演のドラマ「白線流し」の主題歌としても知られる「空も飛べるはず」。そのオープニングの映像がこちらです。

20年も前の曲になるわけですが、何度聴いても飽きません。

当時はコード進行など知りませんでしたし、なんとなくいい歌だな〜と思いながら聴いていただけでした。

しかし、こうして改めてコードなどを分析するといろいろと感心させられますし、まったく聴き方が変わります。新たな魅力を発見できたりもします。

こんなにシンプルなコード進行でこんな奥深い曲がつくれるものか?信じられません。

そして、素晴らしいのは曲や詞だけではありません。サウンドや演奏にもじっくりと耳を傾けてしまいます。

アレンジも簡素でスッキリしていて聴き心地が良く、サビに入るまでの流れも美しい。本当に素晴らしいです。

僭越ながら分析させていただきます。

イントロ

コード C G Am C G Am
度数 ❶ ❺ ❻m ❶ ❺ ❻m
歌詞
コード C G Am F△7 F△7 G
度数 ❶ ❺ ❻m ❹△7 ❹△7 ❺
歌詞

イントロはこのように8小節ありますが、捉え方としては

  • 「❶C→❺G→❻mAmというコード進行をひとかたまりとして、3回繰り返す
  • そのあとに「❹△7F△7→❺G

という感じで分けると理解しやすいです。

「❶C→❺G→❻mAmをひとかたまりとして、2小節演奏。

それを3回繰り返したあと7小節目でサブドミナントである❹△7F△7で引っ張り、8小節目の4 拍目でベースが1度上がってG音を鳴らし、次のAメロの❶Cにつないでいます。

1発目のコードが印象や雰囲気に影響する

では、イントロで3回繰り返される「❶C→❺G→❻mAmというひとかたまりの進行について見ていきましょう。

着地点は❻mAmで、これはマイナーコードです。ギターのフレーズの着地点も❻mAmのルートのA音です。

にもかかわらず暗い印象がなく、むしろさっぱりとした明るさを感じるのは、1発目のコードがメジャーのトニックである❶Cだからでしょう。

このことは、「1発目のコードがいかに印象や雰囲気を決定づけるか」ということを表しています。

たとえば、これがもし❶Cではなく❹F△7から始まったとしたらどうでしょうか?

「❹F△7→❺G→❻Am

ちょっと、どんよりと曇ったような雰囲気になりますね。❹F△7も❶Cと同じくメジャーコードですが、最初のコードによってこんなにも差が出てしまうのです。

着地点のコードよりも、むしろ出だしのコードのほうが印象を左右するのかもしれません。

Aメロ

「4度上昇進行」をつくってなめらかに

Aメロ最初の4小節は「❶C→❷mDm→❺G→❻mAmというふうになっています。

コード C Dm G Am
度数 ❷m ❻m
歌詞 幼い微 熱を 下げられな いまま

これはイントロの「❶C→❺G→❻mAmという進行をもとに、Gの手前に❷mDmを加えた形になっています。

新しく加わったこの❷mDmというコードはGの4度下にあたるため、Gを分割して❷mDmを置いた」という解釈をすることもできます。

このようにコードを展開・拡張する方法として「ひとつのコードを分割する」という手法はよく用いられますが、その場合の多くはこの曲の例のように「4度下のコードを手前に置く」のが一般的です。

なぜ手前に置くコードが4度下なのかと言うと、そうすることによって「4度上昇」する進行をつくることができるからです。

つまり「強進行」と呼ばれるドミナントとトニックの関係になり、なめらかに音がつながるようになるのです。

「❶C→❺G→❻mAmというイントロの進行の「❶C→❺Gの部分を、よりなめらかにした流れが、Aメロの「❶C→❷mDm→❺G→❻mAmです。

ちなみに、この❺Gの手前に置いた❷mDmは厳密にはドミナントコードではありません。この場合のドミナントコードは❷7D7になります。

それでも4度進行であることに変わりはないので、十分になめらかな進行を感じさせます。

セカンダリードミナントのD7で浮遊感

続いてAメロの後半、5〜8小節目です。

コード F C D7 G7
度数 ❷7 ❺7
歌詞 神様の 影を恐

FからCに着地したあと、❷7D7を経て❺7G7へ到達しています。

ここで登場した❷7D7は、❺7G7に対するドミナントコードです。先ほど紹介した、Aメロの前半に登場した❷mDmのような「なんちゃってドミナント」とは違い、正真正銘のドミナントですね。

❷7D7は、トニックではない❺7G7をトニックと見立てて配置したドミナントのため、セカンダリードミナントと呼ばれます。

そして❷7D7の構成音は「レファ#ラド」です。ファに#がついているのでノンダイアトニックコードであり、一瞬フワっと浮いたような感じがします。

この8小節の進行を、もう一度繰り返してBに移ります。

Bメロ

Bメロはマイナーコードの❻mから開始です。メジャーコードから始まっていたAメロとはうって変わって、暗〜い印象です。

コード Am Am F△7 F△7
度数 ❻m ❻m ❹△7 ❹△7
歌詞 褪せながら び割れながら

2小節の間❻mを鳴らしたあと、2度下がって❹△7へ進行して2小節間継続。

メロディーラインだけを見ればメジャーっぽいんですが、コードの動きの少なさと歌詞の内容も手伝ってか、どんより沈み込む感じがします。

しかし色褪せてひび割れたのもつかの間、輝くすべを求めて前へ進んでいきます。

コード Dm7 Em7 F△7 G7
度数 ❷m7 ❸m7 ❹△7 ❺7
歌詞 くすべを 求めて 君と

「❷m7→❸m7→❹△7→❺7」と、1度ずつ上昇していきます。

Bメロ前半との対比がじつに効果的ですね。停滞していたコードの動きが活発に動き始め、しかも階段を登っていくように上昇していく。

まさにくすぶっていた人が立ち上がり、上を向いて歩き出していくような感じです。そしてサビの❶につながっていきます。

サビ

最初の2小節はイントロで登場したコード進行と同じ

次の2小節は❹❺❶
最初の2小節は着地点がマイナー、こちらは着地点がメジャー

間奏

 

アウトロ

 

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